こんにちは。オンライン家庭教師のあらむです!
今回は塾講師時代に担当していた生徒のお話。
「国語の成績が伸びない」と悩んでいる方必見の内容です!!
問題集を解いたら伸びる
・・・というわけにはいかないのが国語という教科。
しかし今日の主人公は、『百人一首』を使ってたったの2週間で国語の偏差値が20も伸びました。
一体どうやって短期間で国語の偏差値を伸ばすことができたのでしょうか。
コツは何度も声に出して読むこと。
そしてたどたどしい音読を否定せず、耳をかたむけることでした。
目次
1.国語が苦手な生徒に〇〇〇をやってもらった。
今回の主人公は、国語がとても苦手で模試の成績も偏差値30台だったA君。
中学生の宿命・冬の百人一首に友達と取り掛かりました。
しかし、札をとることができません。
そこで、A君には百人一首を覚えてもらうために読み手をやってもらうことにしました。
現代文の音読も苦手なA君。
古文の読み方に苦戦し、一文字ずつ読むレベルでした。
「ちゃんと読めよ~~~」
なんてヤジが飛ぶこともありましたが、取り手には「読むのを真剣に聞く」というルールを適用。
A君は詰まりながらもみんなが聞き取れるように読む。
取り手は一文字ずつ読まれる和歌を必死に聞き取り、解読し、札を取っていく雰囲気ができました。
2.少しずつ読めるようになってきた!
ここであきらめなかったのがA君のすごいところ!
一文字ずつ読んでいたのが、ぽつりぽつりと単語になり、句になり、歌になってきます。
取り手も辛抱強く待っていました!
時には「それは〇〇って読むよ」とA君に教えてくれるので、A君の読むスピードが加速していきます。
「ちぐはぐだった百人一首らしきもの」が、だんだんと本気で戦う百人一首に変わっていきました。
3.2週間後の模試で異変が・・・!
A君含めた百人一首仲間が、無事に和歌を覚えられたのでひと安心。
そんなところで冬休み最終日に行った模試の結果が返ってきました。
成績一覧表を見て、思わず奇声を上げる私。
A君の国語の偏差値が50台になっていたのです。
あらむ
えええ、ずっと偏差値30台だったよ!?
何が起きたんだよ!?
何が何でも上がる気のなかった国語の偏差値折れ線グラフが、ぐにょーーんと伸びていました。
ちなみに取り手だった生徒たちもおおむね10ポイントほど上がっていました。
何が起きていたんだ。
ここからは彼らの行動から導き出した、「国語の力を伸ばす」ポイントがたくさん出てきます!
4.彼らが百人一首で得ていたものは?
国語という教科は、本来点数のために勉強するものではないと考えています。
生きていくうえで必要な他人とのコミュニケーションの取り方。
ここに尽きると思います。
さて、その目線で彼らが百人一首を通して得ていたものを考えていきましょう。
☆A君
音読自体が苦手な彼でしたが、仲間の後押しもあって百人一首の読み手を担当します。
普段は読み飛ばしや、「つまんないから適当でいいや」といい加減な読み方をしていた彼。
今回、本当に一文字レベルで読むことに向き合いました。
めげそうになっても仲間が飛ばす檄と指導でやり抜きました(笑)
彼は百人一首を通して、
「音読による文字の読解スピードアップ」
「一文字の大切さ」
を得ていたと考えられます。
音読がスラスラできるようになると、文字の読解スピードが上がるのは言語の共通点ですね。
☆取り手
たどたどしい読み方のA君にもしっかり付き合ってくれた仲間たち。
彼らも国語の偏差値が10ポイントほど上がっていました。
読み方を間違えても正しい読み方を伝え、「早くしろよ!」なんて言わなかった彼ら。
彼らが百人一首を通して得たものは、
「人の話を聞く力」
「人の話を否定せず、受け止める力」
です。
読み手も取り手も共通するのは、「コミュニケーションをとる上で必要な力」なんですね♪
彼らは百人一首を通して、自分たちでも意識しないうちにこの力を強化していたのです。
国語を学ぶ上で必要なものは、コミュニケーションという根っこの部分
今回のツールは百人一首でしたが、これはたまたまだと思います。
あらむ
「百人一首をやれば伸びるのね!」と取った方はもう一回最初から読み直してください(笑)
伸ばすべき力は何か、そのためには何をするのか。
それを見極めていきたいですね。
↓百人一首、たまにやりたくなりますね(笑)今
リンク
リンク
https://cat-and-teacher.com/kokugo-gendaibun-up/
コメント